■胡蝶蘭のラッピングはそのままでも大丈夫？

鉢植えの胡蝶蘭をもらった場合、華やかなラッピングが施されていることが多いです。2～3日はラッピングしたままでも問題ありませんが、長持ちさせたいときは早めに外したほうがよいです。ただし、土が外気に当たるように鉢植えの周辺だけがラッピングされているなら、外さずにそのままでも大丈夫です。

■一般的な胡蝶蘭のラッピングの外し方

1. 先端を留めているクリップを外す
2. 後ろのクリップを外す
3. 和紙を優しく解き、丁寧に外す

贈り主の名前が記載されている立札が梱包されている場合、名前が見えるように胡蝶蘭の後ろに飾るとよいでしょう。

■胡蝶蘭を飾る場所

もらってすぐは、玄関などの目立つ場所がおすすめです。1週間～10日ほど胡蝶蘭を飾った後は、

• 風通しがよい
• 湿気が強くない
• 直射日光が当たらない
• 高温になりすぎない
• 寒すぎない
• 自然光がほどよく当たる
• エアコンなどの人工風が当たらない

などのポイントを踏まえながら、長持ちしやすい場所に胡蝶蘭を移動させるとよいでしょう。

■胡蝶蘭を飾る期間

胡蝶蘭は開花が長いため、1～2ヶ月ほどは長持ちします。しかし、お祝いでいただいた胡蝶蘭を2ヶ月間も飾ったままにしているお店は少ないのではないでしょうか。飾るのは長くても1週間～10日間ほどでよいとされます。お店や自宅で育てるのであれば、環境を整えることで二度咲きさせることも可能です。

■花の寿命はどのくらい？

鉢植えタイプの胡蝶蘭は、1ヶ月以上はきれいな花を楽しめます。開花のタイミングがずれた場合、3ヶ月近く楽しめることもあります。花が枯れて葉っぱが黄色く散っても胡蝶蘭自体の寿命がなくなったわけではないので、丁寧に育てると10～20年、長い場合は50年以上育つケースもあるのです。胡蝶蘭がダメになるのは根腐れや病気が原因の場合が多いです。お手入れ次第で、長期にわたり美しい胡蝶蘭を見続けることができるでしょう。

■株（根）の寿命はどのくらい？

株の寿命はないという説があります。水のやりすぎによる根腐れや病気、胡蝶蘭を置いている環境にもよりますが、適切な管理を続けると根は元気に育ち続けます。

■胡蝶蘭には寿命がない？

胡蝶蘭は賢い植物なので、長く元気でいるために成長したり枯れたりを繰り返しています。株にとって障害のない環境であれば、枯れることなく成長を続けます。しかし、うっかり水を与えすぎて根腐れをした場合は、根の維持に体力を使うので葉が枯れていきます。日本は四季があるため、気温や湿度の変化を避けられません。そこで、胡蝶蘭は自分の状態を考え、葉に力を注ぐか根に力を注ぐかを判断しているのです。

一定の条件と環境が揃うことで胡蝶蘭を長く育てることができます。一方で、変化が大きく起こる環境では、途中で胡蝶蘭の体力が尽きてしまう可能性があります。愛情のかけがいのある花であり、株の管理次第で長いお付き合いになる素晴らしい花です。