■胡蝶蘭が本当に枯れているかどうかをチェック！

胡蝶蘭は寿命の長い花であり、枯れたと思いきやまだ元気な状態というケースも少なくありません。花が落ちたからといってすぐに処分するのではなく、葉や根の状態を確認して生きているかどうかを判断することをおすすめします。

■胡蝶蘭を処分する

枯れてしまったと判断できた場合、少し寂しいですが処分することになります。胡蝶蘭を処分する際は、まずは素材ごとに分別します。

・胡蝶蘭本体
胡蝶蘭本体は燃えるごみとして捨てられます。支柱が使われている場合は、地域のごみ分別方法に従うようにしましょう。支柱を曲げたりカットしたりする必要があります。

・鉢
鉢は、中身を取り出してきれいにしてから、地域のごみ分別方法に従って処分しましょう。土は燃えるごみとして出せる地域もありますが、分別の決まりを確認することをおすすめします。

・包装紙や水苔など
ラッピングに使われた包装紙は、燃えるごみとして処分可能です。水苔やウッドチップ、バークチップなども燃えるごみです。ただし、水分を含んでいるのでしっかりと水気を切ってから捨てるようにしましょう。

■その他の方法

自分での処分が難しい場合、業者に依頼する方法もあります。基本的にどのような胡蝶蘭でも引き取りますが、株が病気にかかっている場合は引き取り不可、ラッピングの引き取りは対応していないなど一部例外もあるため、事前に確認しておくと安心です。また、一度引き取られた胡蝶蘭は回収できないので、よく考えてから利用しましょう。さらに、胡蝶蘭の状態がよければ買い取りしてもらえる可能性もあります。ただ処分するだけではもったいないのであれば、買い取りも検討してみるとよいでしょう。

近年、環境問題の観点からごみの分別が厳しくなっています。きちんと分別する、業者に依頼するなど自分に合った方法を選択しましょう。

■胡蝶蘭を届けるまでの管理方法

胡蝶蘭が手元に届いたものの持参するのに日数がある場合は、保管場所に注意が必要です。直射日光が当たる窓際や屋外は避けて、暑さや寒さを感じない場所で保管します。加湿器やエアコンの風が当たる場所は、胡蝶蘭を傷める原因になるので避けましょう。また、2～3日であれば胡蝶蘭に水や肥料を与える必要はありません。

■胡蝶蘭を運ぶときのコツ

胡蝶蘭はサイズが大きいものが多く、手持ちで持参すると負担がかかります。贈り先に自分で届けるなら、車を使うと便利です。車内の平らな場所に胡蝶蘭を置いて、倒れないように気を配りながら運びましょう。

和紙や不織布を被せておくと、花同士が擦れて傷つくのを防げます。花が傷つくと徐々に茶色へと変色してしまいます。しっかり梱包されている場合でも、横にしたり上下逆さまにしたりしないようにしましょう。胡蝶蘭の本体が傷つき、水苔や水分が落ちるおそれがあるためです。

歩いて持ち運ぶ場合、胡蝶蘭の全体をしっかりと梱包して揺れないように注意しながら運びます。電車などの公共交通機関を使うのであれば、大きな胡蝶蘭が周りの迷惑にならないよう、利用者数の少ない時間帯を選ぶといった対策も必要です。