■洋蘭とは

蘭は、東南アジアを中心に、世界中の熱帯・亜熱帯に分布している花です。野生種だけで1万～3万種程度あるとされており、園芸用に品種改良を施したものを加えると、さらに多くの種類が存在しています。中でも洋蘭は、欧米で改良された後に国内へ持ち込まれた蘭のことを指すのが一般的です。

これに対し、中国や日本などアジアを原産地に持つ蘭は“東洋蘭”と呼ばれています。洋蘭の大きな特徴は、何といってもその見た目の華やかさです。これほど華やかな見た目を持っている理由は、先ほどもお伝えしたように、蘭は観賞を目的として品種改良されてきた歴史を持つためです。

蘭の品種改良は、19世紀後半、イギリスを中心に西ヨーロッパで始まりました。第二次世界大戦以降はアメリカがその品種改良を受け継ぎ、急速に発展させています。このように、洋蘭の見た目の華やかさは、過去から現在へ脈々と引き継がれているのです。

■洋蘭の種類とは

代表的な洋蘭の種類は以下のとおりです。

• カトレア
• 胡蝶蘭
• シンビジウム
• デンドロビウム
• オンシジューム

カトレアは“蘭の女王”とも呼ばれる人気の洋蘭です。6枚の可憐な花びらは見た目も美しく、観賞用の花として申し分ありません。また、贈り物のシーンで最も人気が高いのは胡蝶蘭です。開店祝いや栄転祝いなど、お祝いごとのシーンに欠かせない花の代表格ともいえます。人気がある理由の一つには、胡蝶蘭の「幸福が飛んでくる」という花言葉の縁起のよさが挙げられます。

胡蝶蘭や洋蘭のギフト専門店である洋蘭.jpでは、お客様のニーズに合わせて様々な洋蘭を取り揃えております。オンラインで気軽にご注文可能です。豊富なラインナップからお選びください。

■育て方

もともと洋蘭は、湿度の高い熱帯雨林などに自生している植物です。そのため、霧吹きで水分を与えて、湿度を一定の状態に保ちながら育てます。また、ナメクジやハダニなどの害虫による食害を受けやすいため、できるだけ室内で栽培するのも上手に育てるコツです。

■苗植え時期・方法

洋蘭は、鉢に植えられた開花株から苗植えを行うのが一般的です。その際、少ない葉でも根張りがしっかりとした株を選ぶのがポイントです。また、水苔で栽培する場合は植え替えを1年ごとに行わないと、土壌が傷んだ状態で育てることになるため注意が必要です。

■植え替え時期・方法

洋蘭の植え替えは、1年もしくは2年に1回行います。時期は栽培する洋蘭の種類によって異なりますが、一般的には4月～6月、もしくは9月～10月の比較的安定した気温の時期に行うと、失敗するリスクを軽減できます。植え替えの際は、清潔なハサミやナイフを使って傷んだ根を切り、あらかじめ水分をしっかり含ませた水苔に植え替えましょう。

■水やりの仕方・肥料の与え方

洋蘭は熱帯の植物とはいえ、多湿には弱い傾向にあります。そのため、水苔が乾燥したことを確認してから、霧吹きで水を与えるようにしてください。冬場は根腐れを起こしやすくなるため、水やりを控えめにするのがポイントです。また、肥料を与える時期は主に新芽が出る頃です。緩効性の化成肥料、もしくは液肥を適量与えます。